チョイ飲み需要


チョイ飲み需要

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1962127_813052368739537_3817663055403256089_o最近いろんな飲食業が取り入れようとしている帰る前にちょっとだけ飲むというスタイルの飲み方を取り入れる商売の仕方

概ね1,000円位で飲んで少し食べて帰れる位が目安。

しかし、簡単にこの方法まねようと思っていけない。これはお客様の分母がある人ができる方法だ。

利益が低い分、数を出して利益をだす。
実際、駅前など、人通りの多いところに出店できる、
またチェーン展開で大量に仕入れて、大量に出せるところがこの方法を取り入れている。

100円の利益でも100杯でれば1万円。
30杯しかでないところが同じ値段にしたら3000円にしかならない。
「値段合戦」は小さいお店が絶対に避けなければいけないことだ。

しかしながら、この【チョイ飲み】の需要も以前なら、
取れていた部分でもあるので、居酒屋経営の皆さんは大変だと思う。

ここで、本質的な部分を考える。
お客様は「お酒を飲む」のだけが目的で店にきているのだろうか?

答えはNoだ。お酒を飲むのだけが目的なら、コンビニでお酒を買って帰るのが一番安いし、それで用が足りる。
お客様は『楽しみに来ている』のだ。『楽しむ』ことに『価値』を感じて、その価値にお金を払っているのだ。

【チョイ飲み需要】というのは、いろいろ理由はあると思うが、もともと『家でなく店で飲めることに価値があった』とする。
(家で飲むと落ち着いて飲めないとか、独身者が一人でご飯を食べたくないとか、、)

この『店で飲むという価値』を下げられてしまった。
最初に話したとおり、「値段による差別化」は小さいお店は追従すべきではない。

じゃあどうすればいいか、

先ほどの話に戻ると居酒屋の価値は『楽しませる』というところにある。
全ての人が値段だけでお店を決めるわけではない。

値段が高くてもいいという人を増やす。減った分を他のところから持ってくるしかない。

人は値段で全てを決めるわけではない。値段が高くても「価値」があると思えば払う。

セブンイレブンの100円のコーヒーとスターバックスの300円近くするコーヒーはどちらも最上級のものを使っているらしい。
焙煎の仕方など違いがあれど、基本的に同じなのだ。
なのに価格は200円の差がある。

それはスターバックスが200円分の価値を生んでいるからだ。それはお店の雰囲気だったり、対応するスタッフだったり、、、

『店で飲める』という(価値)を加えたビールは300円程度で飲めるものとなり、ただ店でビールを飲むだけだと、300円の価値しかない。
(ビール)+(店で飲める価値)=300円

いままで価値があったものがどんどん凄いスピードで価値がなくなっていくのが今の世の中なのだ。
自分の望んだ金額にする為には、結局、下げられた価値に変わる価値を生むということになる。

大変かもしれないけれど、それをやらなければならない。
そして大事なことはそれを「伝える」こと。

お店の人は価値を高めようという努力をしているのはよく見る。
しかし、そこで終わってしまい、それを伝えるということをしていない。
伝えることは大事です。価値を高めることと、伝える事、それは車で例えるなら両輪なのです。

値段合戦ができないのなら、別の価値をつけていくしかないのです。

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