商店街に関する考察
かつて商店街が生活必需品の担い手だったとき、『なければ困る』ので、人は商店街に訪れ、特に呼び込みなどをしなくても【お店の中に入ってきてくれた。】
けれど、今は、生活必需品の担い手としての商店街は力不足の感は否めない。
それは現在の商店街の疲弊から考えても容易に想像できる。
1%ぐらいしかないと言われる、『成功している商店街』といえば、自分が知る限り、巣鴨商店街、戸越銀座商店街、谷中商店街と、どれも観光地化してる商店街ばかり、お客様は商店街にきて、買い食いをして、おみやげを買って帰る。
そう考えると、今、お客様は『生活必需品を買う場所の商店街』を求めているのではなく、『商店街と言う名の観光地=楽しめる場所』を求めていると考えられる。
観光客含め、楽しみに来た人は生活必需品を買いはしない。なので、【すすんでお店の中には入ってきてくれない】
ここに商店街の店主との意識の乖離があると思う。商店街の店主たちはまだ、【お客様が中に入ってきてくれると思っている。】
でも、実際は中に入ってこないので、『何を売っているのかもわからない。』
少なくともA看板一つでもいいから『店の中に入りたくなる仕掛』が必要なんだと思う。
写真はちょっと前にとった写真だけど、伊豆、熱海の商店街のA看板。熱海はこういうの上手いなあと思う。ワクワクする。
また、熱海では大抵の店舗が一番手前に対面販売の物を置いている
これもいい。声をかけるって大事だと思う。
観光客の立場から見ればその土地の人とのふれあいはきっと楽しい物だろうから。
気持が動けば物も動く。『ワクワクさせる』こと、『店の中に入ってきて貰うこと』この二つを意識するのはこれからの商店街に必要なことだと思います。