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*お急ぎの方は、色の部分だけ読んでも意味が通じるようになっています。
一人、カウンターで手酌酒が出来るようになったのは確か24・5の頃だと思う。
それ以前はラーメン屋で夕食がてらビールを飲んだりしていたが、ラーメンのお供にビールは食事の延長線の感じだし、大衆割烹や居酒屋のカウンターで酒と肴とはちょっとニュアンスが違う。仕事終わりや、休日に一人カウンターで杯を傾けるというのは、どこか青年と中年の境目というか、大人なんだけどもう一つ大人の階段というか、
当時はちょっとした乗り越えなければいけない壁を感じてて、また、そういうお店は、カウンターに座っている全ての客が馴染みの客に見えたりして、10人ぐらいしかいない村の集落の輪の中によそ者として入っていくような、ありもしない疎外感を勝手抱えながら、たしか、初めては新潟出身の板さんがつくる郷土料理的な大衆割烹だと思ったが、入るときに勇気を振り絞った思い出がある(笑)
ともあれ、そんな思いをしたのも遙か昔、今ではそこから10年以上たっているので、若かりし頃の繊細さはつゆと消え、どの街でもちょっと良さそうな雰囲気のお店があればそそくさと入る。
今回紹介するこのお店もそんな感じで見つけた。今回は2回目の状況をリポート。前回訪れたときガツがおいしかったので、もう一度行きたいな〜と考えていた打ち合わせを終えてのある日の帰り道。携帯に目をやるとPM9:30。さすがにお腹がへったなと、前回同様、乗り換えには使うものの、降りはしない駅の改札をでた。
JR『西日暮里』駅の改札を出てすぐ右にあるスロープを下り、チロリア〜ン(最近の人はこのCMしらないかな、、、)の千鳥屋(お菓子やさん)の角を右に曲がったところに、『ホルモン道場 喜多八』はある。実際は喜びの漢字が漢字の七を三つ書いた旧字体をつかっているのだが、愛機POWER
MACでは表示出来ないようなので、しかななく、新字で表現。
お店の外観は、古き良き昭和の頃の雰囲気を残した建物。扉右の窓には白い厚手の紙に墨汁で一枚には「生ビール」もう一枚には「サワー類」と街の書道の達人が書いたであろうお手製のポスターが貼られている。左手には壁にくくりつけられたのアクリルの看板。中に蛍光灯を入れるタイプで、表面にはメニューがかかれている。壁からかなりセリ出ていてこの厚みに時代を感じる。上の窓には店名を書いた提灯がぎっしりと並んでいる。
木製の引き戸を引いて店内に入る。
この店の店主らしき、頭部の毛髪が一切無い愛想のいい60〜70才ぐらいのお父さんが、
「何人さん?」と聞いてきた。
一人ですと答えると、奥にいた男性に声をかけ、
「相席でいいかなあ、、」と、小上がり奥から2番目のテーブルに通された。 一番手前のカウンターが開いていたので心の中で、”ここがいいなあ、、”と思っていたのだが、ここは空けておかなければならない席だったらしい(笑)帰り間際にその理由を知った。
このお店、左側にカウンター、右側には4人用の席が4つある。 店内はお客さんで一杯。
それもただ一杯という訳ではない。カウンターは隣の人と肩が触れ合うぐらいの間隔で16人が座っている。
小上がりの方も、常のお店なら4人掛けぐらいの広さのテーブルなのだが、各テーブル6人ぐらい座っている。 通された席は、先客が4人いたのだが、その4人もお仲間というわけではなく、2人組の客が二組座っていた。カウンターといい、テーブルといい、お世辞にも広いとは言えないが、誰一人文句を言うことなく、そればかりか、みんな本当にいい笑顔で飲んでいる。隣と肩を寄せ合い、後ろと背中をふれあい笑いながら飲む。個室化に走る最近の外食産業とはまた逆の趣。まだ、この辺も下町と言えば下町なので、そういう人情が生きているのか、いいお店だなあと思った。
とりあえず、ビールと枝豆、そして前回気に入ったガツ(胃袋)の刺身を頼む。 ニンニクと生姜どちらにしますかと聞かれたので、ニンニクでと答える。
お通しは小皿に乱雑に盛りつけられた 大根とキュウリの塩もみ。
お世辞にも洗練されているとは言えないが、この店らしいので良し。
小上がりの上にある板に書かれたメニューをみる。もちろん、普通の居酒屋にあるような、山かけや、トリわさ、等々もあるが、このお店、ホルモン道場というぐらいだからもちろんホルモンがメイン。シロ、カシラ、ハツ、タン、ガツ、しびれ、etc、、、これらの串焼きはなんと全て1本100円!!
メニューを見ながらビールを一口、二口飲み終わったころにガツの刺身が出された。
早速一口。
おいしい!
コリコリとしたガツの食感。味付けのに使われているごま油、醤油、酢、ニンニクのバランスがすごくいい、ごま油やお醤油、お酢は決して高級品ではない。きっとそこらで買えるものだ。しかし、全体のバランスがいい!絶妙なバランスで成り立っている。これ以上ごま油が多いと脂っぽくて食べられたもんじゃない。しょうゆだって、酢だって同様。本当にいいバランス。
一つだけ気をつけなければいけないことは、このガツの刺身、ニンニクの量も結構なものなので、次の日に人と会う予定がある人は生半可な覚悟で食べてはいけない。生姜にしておきましょう(笑)
次に枝豆がでてきた。ほっこりとしておいしい。これは冷凍ではなく、生の枝豆をゆでた物だ。鼻腔を抜ける薫りがぜんぜん違う。
こういうお店はこういうところがいいんだよな〜。
その後ビールを飲み終え、チューハイを頼む。
お待たせしましたとテーブルに置かれたチューハイにはなんと一つも氷が入っていない。氷はアイスペールに入れられて別で出される。テレビでみたのだが、亀有なんかも昔からのお店はこういう出し方をするところがあるらしい。これはどうやら下町独特の飲み方らしく、氷をいれると早く酔えなくなるというところからこういうスタイルになっているらしい。とはいえ、そんな強者ではないので、2〜3個氷を入れる。この中途半端な数が我ながら弱っちい(笑)
ここで、串焼きのシビレ(アブラ)と特製ホルモンを頼んだ。
タレと塩が選べるがここはタレで!
しばらくして串焼きが出された。1本100円と150円とは思えぬ大降りの串。
まずはシビレから、、
おいしい。アブラは特に臭みが付くところなので、これがおいしいということは肉自体がいいということだ。これで100円ならば文句の付けようがない。
次いでホルモンを食べる。これは鉄の串に刺さって出される。一応150円と50円UPの特別感を感じる(笑:まあ、実際は火の通りの関係かもしれないけど、、、)上にかかっているタレがの薫りがいい。
一口食べる。
おいしい。この上にかかっているタレは玉葱と醤油をベースにしたオニオンソースみたいだけれど、その中になにかまだ別のものが入れられている。大根、、?なんにしてもお肉と相まっていいお味。
このお肉はどこの部分なんだろう?コリコリ感がある。
ペースが速かったからか、ちょっと酔ってきたので、冷たい物が食べたくなり、しらすおろしを頼む。
このしらすおろし、しらすは半分乾燥した物をつかっている。色も生成りがかっているし、目も青い。めずらしい、、。それが下の汁気たっぷりの大根と相まっておいしいくなる、、?、、、はずだったんだけど、、、、、この大根おろしの汁気は半分は水だと思われる。たぶんこの大根おろしの冷え具合から考えると氷と併せておいておくのか?大根の汁の味が半減している。大根の汁の味が大好きな自分としてはちょっと残念。
串焼きは二本ずつからの販売なので、計4本食べた事になり、それにガツの刺身に枝豆、しらすおろし、これだけ食べるとかなりお腹一杯になる。
ということで、お会計。
ビール ¥450
チューハイ ¥280
ガツ刺身 ¥400
シビレ(脂) ¥100×2=¥200
枝豆 ¥350
ホルモン焼き ¥150×2=¥300
しらすおろし ¥300
お通し ¥300
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計 ¥2,580
ビールが一番高い(笑)下町っぽいな〜
帰り際、最初に空いていたカウンターの一番端の席をみると、この店の主人であるお父さんが、常連さんと会話をしながらもう飲み始めていた。閉店間際だからね。なるほど、この席は空けておかなきゃいけないわけだ(笑)
このお父さん。たぶんサラリーマンなら定年を迎えている年だろうな、、、こういう生き方もステキだな〜。
店名の通り、”喜び””多く”八(末広がり)”のいい人生なんだろうな。
自分もこの店にあやかって晩年に向かっていい人生になるように生きたいものです。
このお店。あと、おもしろい部分としては、ジョッキを掲げて、中と叫ぶと焼酎だけを入れている。
これは最初に何を頼むと出来るんだ?ボトルか?ボトルが空になったら単品扱いで売ってくれるってことか?
まだまだ、通う必要がありそうだ!
唯一残念なのが、ここには米物のおつまみがない。最後はやっぱり米で締めたいなあ。
安くておいしい串焼きや。暖かい雰囲気も、これからの季節最高でしょう。オススメです。
ホームページ↓
http://www.syu-wa.co.jp/osusume011nisinipporikitahati.htm
(2006.10.12)
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