去年HDレコーダーを買って以来、160時間取れるというHDは何度か一杯になり、HDの空き容量を作り出すため、圧縮して一枚に8時間を詰め込んで書き出したDVDも現在早十数枚目に突入している。これらのほとんど(90%以上)はいわゆる『おいしいお店』の番組である。 割りと物持ちがいい方なので、就職をして初めて買ったビデオデッキの最初の買い換えがこれで(約14年使っていたことになる、ちなみにテレビは16の時買ったテレビをやっと買い換えた。これは19年使っていたことになる)、番組検索も録画予約もビデオとは比べものにならないぐらい楽なHDレコーダーに、浦島太郎を通り越して、嬉しい、楽しい、大好きで、かったっぱしから録っていたら、こんな事になってしまった。録ってみて改めて思うが、これだけの数のグルメ番組。世の中にはたくさんのくいしん坊がいるんだな〜と、ちょっと幸せな気分になる。 ともあれ、去年の11月頃接待があり、場所を模索中、そういった番組の中の一つが書籍化されたものの中で、お魚がおいしいと紹介されているお店が接待先の会社の近くにあったので行くことにした。 と、いうことで、今回のこのお話は11月の話です。11月の話をいまさら、、、って感じですが、何を食べたか、どのように感じたかをメモした紙がどこに入ったか解らなくなってしまい、最近になってやっと出てきたので、こうしてリポートしています。 魚の話で時期がずれている感じがするかもしれませんが、そこは11月の気分で読んでください。 ”麹町” この辺一帯はいわゆるオフィス街で、『道路』、『ビル』、『飲食店』以外の要素を見つけづらい印象がある。オフィスビルや道路の無機質な外観の中に、急に現れるデコラティブで、色彩豊かな飲食店の外観や看板が突出して目立ち、自分的にはなんとも不調和な、違和感のある景色に感じられ、東京というのは本当に狭い範囲の中でいろいろな景色に会える街だと思う。 今回訪れたお店は有楽町線の麹町駅が一番近いが、JRの四谷からも歩けない距離ではない。 麹町駅からは4番出口を出て、 右に行くと大通り(新宿通り*麹町大通りとも書いてある)に出る。そこを右(四谷方面)に歩いていくと東京トヨペットの隣に目指す『船宿割烹 汐風』がある。看板が3つもあるにも関わらず、なぜか見逃しそうになる。お店は地下にあり、今説明した方向から歩いてくると、入り口となる階段は330度振り返るぐらい向きを変えて入るようになると言うのも一つの理由だと思うが、それぞれの看板もちょっと小さいと思う。 四谷の方向からくれば順向きになるので、もう少し解りやすいかもしれない。 JRの四谷からは麹町口を出て、やはり新宿通りを道なりにそのまま真っ直ぐ進めば見えてくる。 階段の降り口上に汐風丸乗船口の看板がある。ここをくぐり、結構狭い階段を下だる。この階段は先日レポートした『サラファン』よりは広いものの、チャビー(小デブ)な人間にはちょっと狭いし、かなり急だ。 途中右に巨大な魚拓がある。 階段を降りきると引き戸の入り口がある。気配を察したのか、階段を降りきる前におばちゃんが引き戸を開けて「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。 入り口をくぐり店内に入ると、左手にカウンターが9席あり、一番奥と手前に一人づつ50代ぐらいの男性のお客様がいた。カウンターは船を横から見た形を模していて、舳先が入り口側に向いている。 なるほど、”出船(でふね)”ね。と思った。 家の田舎(伊豆【伊東】)の方でも神棚のしめ縄でこういったゲン担ぎをする慣習がある。 伊豆の方の漁師の家は『毎日漁に出られますように』と言うゲンを担いで、しめ縄の細い方を入り口に向けて飾る。しめ縄を船に見立てているわけだ。 それ以外の商売屋なんかだと、しめ縄を”宝船”に見立て、”入船”、つまりお宝が入ってくるようにと逆に飾る。 まあ、考え過ぎかもしれないけど、ちょっと田舎を思い出してうれしくなった。 話を戻して、店内の話。右手は小上がりで、4人用のテーブルが奥と手前に2つずつ、真ん中にそのテーブルを3つくっつけて12人用としているテーブルが一つ。 店内の雰囲気は気楽な感じで、 壁にはここの主人が釣ったと思われる何枚かの巨大な魚拓があり、漁港近くにある和風居酒屋的な佇まいを感じる。それ以外にも宿泊もできる釣り船屋もこんな感じだなあ、、、 小上がりの方にはお客さんは一人もおらず、どこでもどうぞって感じで、4人用のテーブルの一つに座った。 接客にあたるのはパートと思われるアットホームな雰囲気のおばちゃんが二人。 とりあえず、ビールと刺身を盛り合わせで頼み、その後、カウンターの上に貼られたメニューを目で追っていくと、、、 ”おおっ!酒盗がある!” 酒を盗むとはよく言ったもので、これがあると酒を盗んででも飲みたくなるというのは有名な話!すぐに頼んだ。 すぐに出てきて早速一口。 おいしい。これは本当にやみつきになる。意外とおいているお店が少ないので、ありつけるとうれしい!酒好きにはたまらないおつまみです。そういえば、恵比寿の辺りのお店で酒盗のピザを出しているところがあったな、、、一度試してみたいものです。 閑話休題。 続いて刺身の盛り合わせが出てきた。 5種類の刺身が各4〜5切れづつ大降りのお皿に盛られている。 刺身を運んで来たおばさんがなんの刺身かを説明してくれた。 ヒラメ、メジマグロ、石鯛、真鯛、カツオ、との事、 出てきて最初に感じたことはとにかく刺身が絵的に美しい。 どの刺身もピン!と角が立っている。厚さは7mm程で上品な感じ。 石鯛って珍しいなと思いつつ、、 最初に石鯛を頂く。 あまりお醤油を付けないようにして、ワサビを軽く載せてパクリ! 、、、ああ、、、おいしい、、、けど、、、こんなもんか?、、、、って、 思い始めた次の瞬間! あれっ?、、おいしい!、、、あれ?、、、あれれ?、、おいしい!!おいしいよ!!、、おおっ!!、、おおおっ!!、、おいしい!!!おいしい!!!! びっくりした!!噛めば噛むほどまったく違う味わいが口の中に広がる!なんて複雑な味! 咀嚼し始めて最初に感じた旨みと香りと、全く違う個性の旨みと香りが次に出てきて、さらにもう一つ、そしてもう一つと、次々と違う旨みと香りが順を追って舌の上で踊り、鼻腔を抜ける!舌の上の全く違うところが刺激されるような、、ああ、こんな所にいたと思ったら、次はあんなところ、またこんどはあん所、、、、 たった一切れの切り身なのに技巧を限りを尽くした料理のように、沢山の香りと旨みが重なりあって、次から次へと時間差で攻めてくる。 すごい!今まで食べた白身で一番おいしい!!! つづいて真鯛。 、、、んん、、、んああ!、、、おいし〜〜い! これまた、おいしい!やっぱり時間差で全く違う旨みが攻めてくる。 今まで食べてきた白身はなんだったんだと思わせられるお味!複雑に複雑を重ねたような、人智の及ばない自然のみが創れる味わい。すごい! ヒラメもおいしく、最初2人前¥4000〜と言う値段に多少尻込みしたものの、充分に価値のあるお味。これだけでここに来たかいがあると言うもの! 白身ってこんなにおいしいんだ!!と改めて感動した。 その他のお刺身に関して言うと、メジは実家(伊豆【伊東】)の辺りでマグロと言えばメジが主流なので、なつかしくもあったのだが、包丁の技の差か、それとも取れた場所の差か?心なしか洗練されている感じも受けた。 カツオはもう時期的に最後というのもあって、おいしいけど食べ収めって感じ。 どちらも、普通だったら充分なレベルなのだが、前述の白身ほどの感動はない。 白身がすごすぎる! さらにその後も宴は続き、 自家製さつま揚げ、ひややっこ、焼きおにぎり、茶漬け、 を食べ、焼酎もメニューに掲げてある焼酎を端から頼んだ。 この中で特に印象に残ったのは、薩摩揚げが魚そのものの味わいの深さを感じ、ふわふわしておいしかった事と、茶漬けのワサビが練りで、ちょっと残念だった。 そんなこんなでお会計。 ビール×4 焼酎×6 及び上記のもので、14?00円ぐらい、、、 すみません。さすがに11月の領収書は会計の方にまわってしまったので、正確な金額が解りません。 しかし、久しぶりにすごいお店に出会ってしまった。 オススメです! これで何でこんなにお客の数が少ないのか? 無くならないことを祈る。
ホームページ↓ http://www.shiokaze.co.jp/
(2006.03.02)
ここ(一進堂/和洲)でしか買えない和風ティラミスとも言える和菓子。 ”口の中で溶けます!”こんな和菓子食べたこと無い!おすすめです 和菓子:一進堂 和洲 もし、本文を読んで味覚が似ていると思われたなら、きっとこれらの和菓子もお気に召すことでしょう。保証します! ぜひ、皆様もお試しください。
eatmania 著者
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