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*お急ぎの方は、色の部分だけ読んでも意味が通じるようになっています。
「割烹うめはら」
家の実家の隣にあるお店の「かつての主人」の口癖は、「仕事なんて面倒くさいよな」だった。子供だった自分は、商売屋の家に育ったのもあって、仕事が嫌いなんて絶対思うことはなかった。仕事があるからご飯が食べていけると常日頃から教え込まれていたので、子供心に”この人はなんてことを言っているんだ"と、いつも思っていた。
しかし、この「かつての主人」は料理人の命とも言える"舌"を舌がんで無くした後も、ずっと働いていた。
そんな人が"どうして仕事がきらいなわけがあろう。"今思いおこせば、「面倒くさい」といいつつも出てくる料理はすばらしかった。料理はちょっとしたタイミングの狂いで味ががらりと変わる。同じ物を、同じ材料でつくっていても「おいしい」「まずい」があるのはこのせいだ。
あれだけ毎回同じ味。しかも、「おいしい」タイミングで仕上げるにはよほど集中していなければならないと思う。
「面倒くさい」なんて思っているはずがない。あれは恥ずかしがり屋の主なりの照れ隠しだったのだと思う。
舌を無くした時には「今の主人」(息子)が店に入っていた。もし、本当に仕事が嫌いならば、息子にお店を任せて自分は仕事を辞めることだって出来たのに、それをしなかった。したくなかったんだろう。
男の生き方はいろいろある。かっこいい人生だったと思う。
さて、「かつての主人」から「今の主人」に話を移す。
ここの「今の主人」は最初はちょっとひどかった。前述の話ではないが、どうして同じ物を同じ材料でつくってこれほど味の差がでるのか、、と思っていた。
ところがだ、「かつての主人」が無くなった後だったか、前だったか、時期はさだかではないが、急に上手くなった。しかも、それが「先代と全く同じ味」なのだ。
代替わりしたお店は大抵まずくなる。上手くなっても先代とは味が微妙にちがう"今の主人の味"になるのもだが、ここは不思議なことに先代と”全く味が変わらない。”
舌の記憶は割と自身があるほうだが、本当に差がわからない。
強いていえば、味噌汁だけが若い。海草の味が気持ちフレッシュ。
ここは地元の人が通う店。メニューは刺身、天ぷら、煮付け、その他、どこにでもあるような物になってしまうし、刺身などは地の物が中心となるので、色合いが少々地味になる。
しかし、味は格別においしいし、値段もスゴクリーズナブルだ。
お店はカウンターが15席ほど、小上がりで4人席が3つ、奥に個室があって8人ほど入れます。
写真はとらない主義なので他の人のブログを参考までにどうぞ、、
http://4travel.jp/traveler/furatto-tyotto/album/10495723/
http://4travel.jp/traveler/nanapapa/album/10491481/
http://4travel.jp/traveler/furatto-tyotto/album/10477283/
http://ameblo.jp/pyuri/entry-10043031360.html
場所は静岡県伊東市。伊東への行き方はごくうの所を見てください。
(2010.09.13)
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