【板わさを値引きしない方法を考える】


なにげなく目にしたテレビ番組で居酒屋が映っており、壁にはられたそのお店のメニューで板わさ300円の300円部分に二重線が引かれ200円と書かれていました。200円じゃ利益も少なそうだなあ、、、というのが第一印象で

仮に原価100円として、毎日10人がオーダーしていたとすると、

(売価300円-原価100円)×10人=2000円の利益

これが売価200円になると同じ利益を出すのに倍のお客様が必要になります。

(売価200円-原価100円)×20人=2000円の利益

300円が200円になったところで、消費が爆発的に増えるとは思えませんでした。頼みたい人は頼むし、頼まない人は頼まないとなると、普段300円でオーダーしていた人が200円で買っていくだけで、実際のところは

(売価200円-原価100円)×普段買っている10人=1000円の利益

ではないかと考えました。そこから、板わさを値引きしないでも売る方法はないだろうか?ということをを考えました。

居酒屋に求められている本質である「楽しい時間」をどう作るかということと、「今ある物の新しい見せ方」を踏まえてなんとなく思いついたのが、『セレブの板わさ』と『庶民の板わさ』を出すというもの。 

『庶民の板わさ』は普段のものを300円で提供。『セレブの板わさ』高いかまぼこに本ワサビで提供。

こうすれば、先ほどの例でいうと、値引きしようがしまいが板わさを注文するであろう10人は300円で購入するし、食べ比べてみたい!って人がでてくれば、さらに注文が増えるのではと思いました。日持ちしやすいものだろうし、たぶん、材料がダメになる心配も少ないでしょう。

「今ある物の新しい見せ方」が重要になってくるのではと自分は思っています。そしてそれが「楽しい」も重要。なんってったって、お客様は「楽しみ」に来ているわけですから。

思いつき程度の話しなので、実際商売を行っている方からすれば、考えが軽いとかいろいろご指摘もあろうと思いますが、伝えたいことは「身の回りにある物の視点を変えてみる」ということで、そのきっかけになればと思っています。そして、そこからは情報を出すというのが一番大事。それ(この場合は食べ比べ)をやっているよということを伝えていく、情報をだしていく。伝わらなければ100%売れない。0(存在を知らない)に何をかけても0です。